沖縄ウェディング プロデュース 「Love Baile(ラブバイレ)」

美言葉 2 目に見えるものの奥に

2010.09.18

首里城と空の龍のような雲今日は、ケイト・モスという作家の書いた「ラビリンス」という作品の中から。

ケイト・モスと聞くと、スーパーモデルの??と思ってしまいますが、同姓同名の作家です。最初に本を手にしたとき、ケイト・モスの自伝かと思ってしまいましたが、全然違う、歴史ミステリー小説でした。

時代は、中世ヨーロッパの南フランスを舞台に、十字軍とキリスト教の異端と言われたカタリ派の攻防を描く、史実とフィクションを織りまぜた、話です。

ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」でもおなじみとなった聖杯伝説を話の軸としています。

その中で主人公が言う言葉。
「目に見えるものの奥に隠れているものを見るのよ」

奥深い言葉だと思いました。見えているものだけが真実とは限らない、見えないものが存在しないとは限らない、表に出てくるものの奥に本質があり、その本物の本質によって、表ににじみ出てくる品格が出てくる、などいかようにも受け取れる良い言葉だと思いました。

内容も、もちろん小説なので史実に100%基づいているわけではありませんが、時代背景やつまらなかった世界史に出てきた言葉を人間の生活として受け入れることが出来るので、面白いです。こういう背景を少し知ると、南フランスに旅したいなと思います。

写真は、内容に関係はないのですが、首里城と空の龍のような雲を。

首里城は龍が守護神と言われ、建物のいたるところに龍をモチーフとした建築物があります。

写真の首里城の上にかかる龍のような雲も、王国時代の人が見れば、まるで龍に護られているように感じたのかもしれない。もちろん、龍に見えないと言われたら、それもそうなのですが…。

目に見えるもの、見えないもの。同じものを見ても、見えなくても、どう感じるかは人それぞれ。

同じじゃないからこそ、面白いのだと思います。

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沖縄の精神文化 9 金比屋武と千代金丸

2010.09.18

金比屋武と千代金丸今帰仁城内の金比屋武(かなひゃぶ)を斬りつけた宝剣千代金丸についてのこぼれ話。

今帰仁城の霊石であり、現在も城内に残され、信仰の対象となっている金比屋武に斬りつけた、宝剣千代金丸(ほうけん・ちよがねまる)のその後について。

1416年、北山滅亡の際、尚巴志に攻められた北山王ハンアンチが城を守れなかったことに怒り、日々信心していた霊石の金比屋武を斬りつけて後、そのまま志慶真川(しけまがわ)に投げ捨てられた千代金丸。

これは、後に尚家に献上され、代々伝えられたとされています。尚家伝来の三振りの宝剣の一つで2006年に「琉球国王尚家関連資料」として、国宝に指定され、現在は那覇市歴史博物館に所蔵されています。

写真は、宝剣千代金丸に斬りつけられたと言われる霊石・金比屋武です。

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