沖縄ウェディング プロデュース 「Love Baile(ラブバイレ)」

沖縄だからこそできることっていっぱい!

2015.08.16

沖縄の夏と言えば、海、自然ですが、それとは一味違う沖縄の夏の楽しみ方☆

それが、沖縄芝居で「怪談もの」を見ること。夏真っ盛りの今日、36年ぶりの復活上演となった「十貫瀬の七つ墓(じっかんじのななちばか)」という舞台を娘も連れて見てきました。怪談ものですが、第1幕はそんな場面もそうそうありません。娘は、上演20分で早くも夢の中へ。でも、怪談ものに特有の「きゃ~~~」という叫び声や、「どろどろどろ~」のような効果音に、びくっ、びくっとしながら、かたくなに眠り続けていました(笑)

組踊とはまた違った魅力のある「沖縄芝居」。人間の悪や、闇、でも母の子に対する無償の愛や、真実の情けなど、見ごたえたっぷりの2時間20分でした。十貫瀬とは、今の沖縄の国際通りから一本入ったパラダイス通りと言われている場所が舞台。今も少しお墓が残っていますが、舞台の当時は薄暗くてとても田舎で…という場所だったようです。実話ではないようですが、話途中で主人公が殺されて井戸に落とされます。これが、貞子を彷彿とさせて、怖い怖い…。

沖縄でしか出来ない、沖縄だからこその夏の過ごし方。舞台を見た後は、急いでTVの前へ。興南高校の応援!無事勝てて、ベスト8です!今日は「沖縄芝居」を堪能。

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満員の会場で奇跡の舞台「白鳥の湖」

2012.07.05

ニーナ・アナニアシヴィリの奇跡的パフォーマンス

昨日行われた、沖縄タイムス創刊65周年プレイベント、ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ団「白鳥の湖」。この舞台は、沖縄の舞台芸能史のみならず、世界のバレエ史に後世語り継がれるのではないか、というほどの感動的なスペクタクルな舞台となりました。満員の客席からは、舞台が始まるのを待ちわびる、お客様のワクワクする想いが伝わってきます。

3日(火)は、二―ナの出演はなく、若手を中心に構成されたプログラム、さすがニ―ナが芸術監督として育て上げているバレエ団とあって、その群舞のフォーメーションの確かさや技術の高さが感じられる舞台でしたが、一方で要となる引きつける世界観が若干薄いようにも思える、ある意味で若手らしいフレッシュな公演でした。

そして昨日の4日(水)の公演!!舞台が開いた瞬間から、舞台から伝わる緊張感が違います。主役が違うだけで、こんなにも舞台が変わるのかとあらためて、ニーナ・アナニアシヴィリのカリスマ的すごさを体感しました。ニ―ナを中心に、ニ―ナが登場する前から舞台全体がニ―ナという核に向かって、強い力で渦を巻いているような、そういう力が伝わります。

そして、ニ―ナのオデットが登場。儚くも悲しく、どこかこの物語の結末を暗示させるような…、どこまでも静謐で内に秘めた憂いを感じさせる白鳥。稀代のパートナーシップを誇るデニス・マトヴィエンコとのパ・ド・ドゥ。デニスのまだ若く、感情に突っ走る若くもろい王子の精神をすべて分かった上で、それでも、彼の愛情を信じてみようとする、きっと上手くはいかない…そう分かっているようなそんな感情が踊りの細部から感じられます。ダンステクニックやそんなものはニ―ナの舞台では語る必要がないというか、それを大きく超越した、彼女自身の生き様や、精神世界の深さをまざまざと見せつけられるという雰囲気。

別人かと思うほどの圧倒的なオディール

そして、2幕でのオディールの登場。客席が今か今かと待ちわびる、そんな観客からのエネルギーの渦が、舞台に反映され、ニ―ナとデニス・マトヴィエンコのグラン・パ・ド・ドゥは、最初から最後まで拍手喝さい!!会場も舞台の一部になっているかのような、観客も出演者の一人のような。私自身、オディールのシーンのグラン・フェッテの終盤の拍手はもちろんいつも経験しますが、オディールのソロから拍手がなりやまず、グラン・フェッテになると拍手を超えた手拍子となり、ジークフリートの回転中も拍手が鳴りやまずという舞台は初めてでした。音楽と決める指先の絶妙な間合い、空気を一瞬で変える音楽性など、オーケストラと指揮者と舞台が最高の高まりで融合していく…。ニ―ナのオディールは、先ほどのオデットと同一人物とは思えないほど、妖艶で情熱的、王子を誘惑するのではなく、王子がオディールにあった瞬間に恋に落ちるのを最初から分かっているというような自信たっぷりで、自分というものを分かっている究極の女性、といった雰囲気。普段のニーナ・アナニアシヴィリの優しげで、偉ぶらない包み込む優しさとは全く違う、自分のエネルギーに全てを巻き込んでいくような、そんな女性に出逢えばあがなうことは出来ない…、そういう中で、もちろん王子は永遠の愛を誓ってしまいます。

そして、悲しい結末。2幕2場の湖のシーンでのオデットは、1幕でのオデットとはまた違う、瀕死の白鳥のような、いつ命が絶たれてもおかしくない、最後の最後に王子を感じたい…という雰囲気。裏切りや絶望をという表面的なものでは語れない、そうなることは分かっていた、だからこそこの最後の瞬間を、王子の愛で締めくくりたい、私にはそう感じてなりませんでした。デニス・マトヴィエンコの王子も、ただただオデットを愛するがゆえに間違いをおこし、それが結局は致命傷となってしまう…取り返しがつかない…という深い精神性を感じさせました。

10分を超えるカーテンコール&スタンディングオベーション

そして、終幕後のカーテンコール。「ブラボー」の掛け声とともに大きくなっていく拍手。そしてニ―ナが登場し、おじぎをした瞬間、客席が思わず立ち上がった、みんなの興奮が会場のボルテージをさらに上げ、1回目のカーテンコールでスタンディングオベーション!!普通東京などの公演でも、夜の公演は帰る時間などの関係から、カーテンコールの途中で席を離れるお客様というのは必ずいるのですが、それがほとんどいない。しかも、スタンディングになるタイミングは普通は、何度かのカーテンコールの後に、帰るために席を立ったお客様につられて、いつの間にかスタンディングオベーションになったというのが通常のパターンなのに、スタンディングオベーションをするために、みんなが席をたち、普段「ブラボー」なんて言ったことがないような子供や若い方も口々にこの感動を伝えたいがために、口にする!!この感動はまさに、バレエ史に残る奇跡的な舞台だったと思います。

ニ―ナもその想いにこたえて、10分を超える長い長いカーテンコール、そして白鳥の動きや、リフトをカーテンコールの合間にはさんで、沖縄の観客の情熱に応えてくれました!!!!

本当に素晴らしい舞台。ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ団「白鳥の湖」を招聘して下さった沖縄タイムス社にきっと多くの観客が感謝していると思います。ニ―ナにとって、はじめてボリショイの舞台に立った演目でもある「白鳥の湖」。思い入れの強い、そして世界中で一番愛されているバレエの名作、その人生最後の「白鳥の湖」をここ沖縄で、こんな素晴らしい形で観ることが出来たこと、私は今後も絶対に忘れません。

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ウィーン国立バレエ団「こうもり」

2012.06.07

ローラン・プティの洒脱な世界

4月29日に東京文化会館で行われた、ローラン・プティ振付、そしてマニュエル・ルグリが芸術監督に就任して初めてのウィーン国立バレエ団の来日公演「こうもり」を見てきました。

ローラン・プティの振付というと、なんか面白くない(とても失礼ですが)という印象をずっと持っていたのですが、それが今まで見てきたものが悪かったということが良く分かる、やっぱりプティの世界は、西洋人の小さな顔に長い手足、そしてあの気障なことをやってもそこがかっこいいという美形でないと出来ないということを再発見する舞台でした。

ウィーン国立バレエ団は、均整のとれた長身のダンサーが本当に多く、プティー・チュチュとも言えるかなり短めのチュチュも日本人が着るとバランスが悪くなる長さですが、西洋人にはそのエスプリや洒脱感がより一層引き立ってかっこいい、大人の為のバレエという雰囲気でした。

夜な夜なこうもりのように夜遊びに出かける旦那をつなぎ止める秘策とは…?

内容は、夜な夜な夜遊びに出かける旦那をつなぎとめたい、美しいけれど子供や家庭で少し疲れている主人公。その主人公に旦那の遊び友達が与えた秘策は、美しくなり、旦那も惚れ直すような女性になるということ。その作戦は見事成功し、旦那は主人公に、自分の妻とは知らずにもう一度恋をして、彼女に夢中になります。そして、主人公は、旦那の背中に映えたこうもりの羽を切ることで、二人の平穏な生活が戻ってくる。という、オペレッタを題材に、こちらも「じゃじゃ馬馴らし」同様、もともとセリフや歌で表現していたものを、踊りで表現するという形をとっています。

旦那さんの遊び友達を演じたのが、円熟期のマニュエル・ルグリ。ヨーロッパでは芸術監督に専念するため、日本でしか踊らなかったという貴重な公演となりました。今までは、貴公子やどこか憂いのある美青年の役どころ、クラシックのダンスール・ノーブルがはまり役だったルグリが、狂言回りのような役を見事、さすがとしか言いようがないほどに演じ切っていました。でもそこはルグリ!!滑稽で、猿回しのようなおちゃらけた中にも、時折主人公に見せる、流し眼や、熱っぽいまなざしが、舞台に深みを持たせ、若手のダンサーを引き締める、素晴らしいポジションでの演出となりました。

右がマニュエル・ルグリ☆

この話も、大人が見て面白いバレエといった感じで、男性が気もそぞろな時は、それを攻め続けたり、攻撃するよりも、一歩引いて自分を磨くことで、自分にゆとりと余裕を持たせ、それによって逆に男性に追いかけたいと思わせる、手放したくないと思わせる、そういう男女の本当の駆け引きこそが、成熟していく関係だ。というフランスらしい恋愛哲学を底辺に感じました。

舞台装置や、プロローグのタキシード姿の男性が円陣をくみ、その中央の女性のドレスを持ちながら回る演出など、随所にスタイリッシュな演出がちりばめられた「こうもり」。素晴らしい舞台でした。

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