昨日から徐々に近づいていた台風が、今日の朝から沖縄を席巻しています。午前11時すぎには、小中高校も休校になりました。まだ強風域にも関わらず、かなり強い台風です。なんでも、台風の北西の強い風、雨がもろに沖縄本島を直撃しているとのことです。
近年、沖縄本島には台風が接近することが少なく、本島を避けて宮古、八重山地方に行ったり、奄美大島のほうに行くことが多かったのですが、今年は、発生している台風はそこまで多くないにもかかわらず、台風の沖縄本島への接近がかなり多い気がします。
台風のみならず、今年の沖縄本島は雨が多く、常にダムの貯水率は100%に近く、美ら島沖縄総体で多くの方が沖縄を訪れるという時に、水不足の心配があったのですが、そんな心配も杞憂に終わりました。それよりも、雨のため試合が出来ずに、決勝戦まで行われずに総体が終了してしまった競技もありました。
明日からの週末は首里城祭という大きなイベントもあります。国際通りでの琉球絵巻行列が目玉ですが、天気が回復するかが心配です。関係者の方の大変さは他人事ではありません。うまくいきますようにと祈っています。
奄美大島の集中豪雨も困難を極めています。奄美や沖縄のような島国では、どんなに雨が降っても海に流れていくと思っていたのですが、自然の自然な流れというのが少しずつでも確実に崩れていっているのを感じます。沖縄でも、小さい頃に道が冠水することなんて経験したことなかった気がしますが、最近では58号線や、その他すぐに冠水してしまいます。今日も200ミリを超える雨が降るとの予想ですので、外出するときは気をつけようと思います。
沖縄には、風習として(最近はほとんど行われておりませんが)、歴史的に嫁ぐ女性が房指輪という指輪を、両手中指につける習慣があります。ラブバイレでは、この房指輪を撮影の際などによく使用しています。
房指輪には7つのモチーフがかたどられ、琉球王国の士族の娘が結婚するとき、親が娘の一生、そして来世までも守られ、幸せでありますようにとの強い思いをこめて贈ってきたものです。 房指輪は、西洋の結婚指輪とは違い、新郎から新婦に贈るものではなく、新婦の両親が嫁入り道具として娘に贈るものでした。この指輪は、今の生活のように、毎日つけられるものではなく、嫁ぐときにつけた以外に何時つけられたのかは、文献にも残っておらず、正直良く分かっておりません。いつまで生活の中に息づいていたのか、90歳くらいの古老が子供のころに房指輪をつけて嫁ぐ花嫁を見たとの話があるので、今から100年前くらいまでは、首里・那覇にあった習慣のようです。
扇、鳩、花、灯、蝶、魚、葉の七つの房は、それぞれが幸せな生活を続ける上で欠かせない、大切なものを表しています。房指輪とは沖縄王朝時代の婚約指輪で、伝統工芸である金細工(かんぜーく)で作られています。普通の指輪と違うのは、リングにジャラッと7つの房がついていること。
扇:末広がりの福
魚:食べ物に困らない様に
灯(灯明):先祖崇拝
鳩:平和の象徴
花:生活の彩
蝶:天国の使者
葉:着る物に困らない様に
ウェルカムボードは、房指輪の7つのモチーフを入れた、pokke104デザインのもの。どこに、7つのモチーフが入っているのか探すのも面白いし、二人の結婚に幸多いモチーフになっています。
右の写真は、手に付けた様子。二つの指輪を女性(新婦)が、両手中指につけます。二つあるからと言って、男性も付けるわけではないというのも、西洋の指輪文化とは違う、沖縄独特のものです。
と、モチーフすべてに素敵な意味が込められています。
ラブバイレ×カッシーナブライダルフェアも本日無事終了しました。
このお気に入りのいすに座って、お客様をお迎えするのも今日が最後。片づけした後の超シンプルな空間がなんだが寂しくなりました。たくさんのお客様に足を運んでいただいて、中には問い合わせをしてくださっていたお客様が来てくださったり、前回のロージャースでのフェアに引き続き来てくださったり。お友達がカフェでみたフライヤーから、来てくださったお客様もいました。
色々ご検討のあと、またご連絡くださる方がいたら嬉しいな。
先週土曜日から始まって、あっという間に終わったような気がします。
協力して下さったカッシーナのスタッフの皆様、フラワーデザインから搬入、搬出まで手伝ってくださったアヤノさん、何よりも来てくださったすべてのお客様、本当にありがとうございました。