最後に本の感想を書いたのは、2013年2月のことでした。あれから2年半以上…。本自体は読んでいたのですが、なかなかここに書くタイミングがなくて。読んですぐに感動を書こうと思いつつ、別のことにかまけてつい忘れて…を繰り返してしまいました。
最近読んでもう一度読みたいと感じたのは、村上春樹「職業としての小説家」です。私の本の読み方は、かなり早いです。特に面白い本は続きが気になるので、どんどん読んでしまって、でもあんまり覚えていないから、もう一度読もう!と思っていたら。「なんか面白そうな本読んでるね」と父親に取られてしまいました。父の仕事中には、母が読んでいるようでなかなか私の手元に戻ってきません。なので、深い内容をほとんど覚えていないまま書いているので、なんの参考にもならないとは思うのですが…。
ただ村上春樹のもつちょっとゆるくて、でも生きるということに真摯に向き合う姿勢と言うのがこの自伝的エッセイにも垣間見えて、やっぱり読んでいて心がほどけるというか、柔らかい気持ちになりました。村上春樹のエッセイを読むと、部屋の掃除をしたくなります。少しでもしっかりと地に足をつけて生きていきたい気分になります。でも走るのも、泳ぐのも嫌いなので(笑)、部屋を整えることで心も整えようとしているのだと思います。
主人は、急に家じゅうを掃除し始めた私に目を丸くして「何してるの…」とちょっとおびえていましたが。すっきりした部屋で娘のアイロンをあて、洗濯の合間にこのブログを書いています。
来年の仕事も着々と決まっています。特に秋は多いです。ありがたいことです!まだまだ暑い沖縄ですが(今日は30度近くまで上がって、夏に逆戻りです)、気になる方はぜひお早めにお問い合わせください。人気の月については、すでにご成約が多く入っております(^^)
「最高のラグジュアリーとは、いくつもの選択肢があることである。」
これは、2013年秋冬パリオートクチュールコレクションにてディオールのアートディレクターに就任したラフ・スモンズ氏の言葉である。いくつもの選択肢の中から自分自身で選ぶことが出来ること!それこそが最高の贅沢なのだ。
世界観、スタイル、大げさにいえば思想、そういったものが見事にマッチしたときに出来上がる一枚の写真。ラブバイレのフォトウェディング、プロデュースしていく挙式・披露宴は、結婚式という人生で大切な一日を通して二人の持つ想い・情熱・愛情を形にしていくもの。そして、何を求めていて、これは自分で準備したいなどの選択の自由は常にお客様にあるということ!!それこそが、ラフ・シモンズ氏の言うところの最高のラグジュアリーであるし、ラブバイレのラブバイレたる所以でもあります。
スウェーデン産の極上ミステリー小説であるミレニアム3部作!!スティーグ・ラーソン作のこの傑出した小説は、第1作「ドラゴン・タトゥーの女」第2作「火と戯れる女」第3作「眠れる女と狂卓の騎士」から成ります。どの作も上下冊で、1冊450P×2冊で900Pを超えるもの。この長さを全く感じさせない、次から次へとページを進ませる威力を持った作品です。
第1部、第2部、第3部と話は完結しつつも、次なるミステリーをはらんで展開していく巧みさ。スウェーデンという日本人にとってはなかなかなじみの少ない国の戦後史、現代史にも触れることの出来るミステリーという枠にとどまらない深みのある内容。
第1部「ドラゴン・タトゥーの女」は孤島ミステリー、見立て殺人、サイコ・キラー、一族をめぐる闇というミステリー小説に欠かすことの出来ない内容。そして第2部「火と戯れる女」では、警察小説、ノワールの魅力が満載、第3部「眠れる女と狂卓の騎士」ではスパイ小説とリーガル・スリラーと3作を通して、ミステリーのジャンルのすべてが注ぎ込まれ、各ジャンルを余すことなく堪能できます。
そしてその根底に、国家を食い物にする資本主義の矛盾やジャーナリズムの正当性、弱者(ここでは主に女性)への暴力といった社会的なテーマをスウェーデン現代史の中から捉えるのは、作者スティーグ・ラーソン自身がジャーナリストであるからこそ。ミステリーというエンターテインメント性の強い形を取りながらも、きわめて社会性の強いメッセージ性のある現代小説となっています。
その作者スティーグ・ラーソンは2002年から同作を執筆し始め、2004年の初めに3冊の出版契約を結び、2005年に第1部「ドラゴン・タトゥーの女」が発売されるや、たちまちベストセラーの第1位となり、全世界で3部作合計800万部を超える売り上げとなりました。しかし、彼自身がこの成功を見ることなく、2004年11月に心筋梗塞で50歳という若さでこの世を去ってしまいます。彼自身、反極右主義や反人種差別を掲げるジャーナリストであり、糾弾対象から脅迫を受けやすく、それから守るため生涯の伴侶の女性と結婚という形を取りませんでした。それが皮肉にも、この作品の成功によるラーソンの遺産を受け取る権利が得られなかったという悲しい結果となったのも、同作の背景でスウェーデンでは話題となったようです。
このミレニアム3部作、実は続きがあったようで、4部ではラーソンの得意とする反極右主義を題材にする予定だったとか、複線的に出てくる人物が4部で明らかになる予定だったとか、色々言われています。これだけの面白くも重厚感のある作品!!生きていて続きを書いてくれたらと思わずにはいられない!!とにかく最高に面白い6冊☆です!!
スウェーデンではテレビドラマ化もされ、最近ではハリウッドでリメイクもされた作品。次は映画も見てみようかな(^^)