地元では、琉球開闢の祖神であるアマミチュー、シルミチューの居住したところと伝えられています。
毎年、年頭拝みには、神女(ノロ)が中心となって、海岸から小石一個を拾ってきて、洞穴内に安置された壺に入れて拝んでいます。
また洞穴内には鍾乳石の隕石があり、子宝の授かる霊石として崇拝され、信仰圏の広い貴重な霊場となっています。
シルミチューの霊場は、琉球王国の正史にでてくるようなものではなく、民間で生活に密着して信仰されてきたものです。
若干薄暗く、木に囲まれているためでもありますが、空気が冷たい感じがします。空気が澄んでいます。
でも、この場所、とてもエネルギーが強いため、浜比嘉島に行くための、海中道路さえ渡れないという人もいるようです。
この霊場には現在も子宝にあやかるために、多くの人が参拝に訪れ、実際になかなか赤ちゃんに恵まれなかった夫婦がここに参拝したおかげで、待望の赤ちゃんがさずかったという話も多く聞きます。
神聖で、神秘的、エネルギーの渦に満ちた、現実世界とは一線を画す世界が広がっています。