沖縄ウェディング プロデュース 「Love Baile(ラブバイレ)」

美ポーズ 番外編 2 古の美

2010.09.13

金城真次くんの古典女踊から9月12日(日)国立劇場おきなわにて「今帰仁落城」という新作組踊を鑑賞しました。この作品は、尚巴志が三山統一し琉球王国が成立する間際の、北山、今帰仁城を舞台に、様々な人間模様が交錯する作品です。

この中で、私が一番感動したことは、実はあまり舞台に関係ないのですが。

男性が演じる乙樽(うとぅだる)を始めとする神女(ノロ)役の美しい所作です。

特に、乙樽役の新垣悟さんの所作、表情は、会ったことはないけれどきっと古の琉球の高貴な生まれの女性はこんなそこはかとない美しさ、優しい中にも凛とした気品がただよっていたのだろうな、と思わせる、女性から見てはっとする美しさでした。

クバ御獄頂上から、今帰仁城を撮影現代女性にはない、神と人の世のはざまに生きるはかなくも、芯のある古の琉球女性の美を見た気がしました。

また、神女(ノロ)役の男性陣の、着物さばき、座る際のごく自然な手の動き、立ち上がる時のラインの美しさなど日常、自分がいかに緩慢な動きをしているのかと、恥ずかしくなるくらいの優雅な身のこなしでした。

今まで、組踊をこのように見た事はなかったのですが、舞台の内容はもとより、普段見ることのできない着物の美しさなど見どころの多い舞台でした。乙樽の五色の襟合わせ、裾の胴衣・下袴(どぅじん・かかん)などは、琉球王国時代の高貴な女性の衣裳の参考にもなりました。

写真は、一枚目は、私の大好きな舞踊家である金城真次くんの古典女踊から。

この後ろ姿に、見習いたくなる硬質な色香がある気がします。

二枚目は、今帰仁城そばの、クバ御獄頂上から、今帰仁城を撮影した写真。

新作組踊「今帰仁落城」は、この今帰仁城を舞台に展開していきます。

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