自分のスタイルを追求するということは、時としては人と違う価値観ゆえに周りから浮いてしまったり、様々な困難が出てくる。そんなときに、どのような行動に出るかで自分自身の人生が決まってくるような気がする。周りと歩調を合わせて、安定した生活を送るか、自分の極めるもののために、自分というものを貫き通すのか。それを決めるのは、結局は自分次第。どちらを選ぶのが正しいとか、偉いというのではなく、どちらを選んでも、自分が納得し、幸せであることが何よりも重要だと思います。
自分というスタイルを貫き通し、それが人生の原動力であったシャネルの語録は、きっと私たち現代女性に勇気と一歩踏み出す力をくれると思います。
「20歳の顔は自然の贈り物、50歳の顔はあなたの功績」
この言葉は、シャネルの中でもよく聞く言葉かも。勇気が出てくると同時に自分に責任を持たなければと戒める言葉でもあります。また、顔だけでなく、スタイルにも全く同じことが言えるかもしれません。さらには、ヘアメイク、日々の洋服のスタイリングなどにも関係してくる、女性の美にとって含蓄ある言葉だと思います。
「贅沢は貧しさの反意語だと考える人もいるけれどそれは間違いね。下品さの逆と考えてほしいわ」
「ウェストミンスター公爵夫人は他にもいるけれどシャネルはただ一人」
「みんな、私の着ているものを見て笑ったわ。でもそれが私の成功の鍵。みんなと同じ格好をしなかったからよ」
常に自分であるということに自信を持ち、誰になんと言われようとも自分自身の確固たるスタイルを貫き通したシャネル。それゆえの不変的な輝きを今なお放ち続ける。でもそれは、苦しい時や逆境を逃げずに乗り越えたからこそ与えられたギフト。人は、他人の成功には目を向けやすいけど、成功の陰でどんな努力をしていたかはあまり見ようとしないもの。陰の努力こそ、見つめなければいけないものかもしれません。