台風で曇りがちだった空も、青空になり、暑さや紫外線対策が大変な季節。日焼けもずに、美しくなれるスポットとしてお薦めなのが「美術館」☆嬉しくも、この夏はステキな展覧会が目白押し!!
その一つが、6月10日(金)~7月24日(日)まで浦添市美術館で行われている「ウィリアム・モリス~ステンドグラス・テキスタイル・壁紙デザイン~展」(休館日は毎週月曜日。チケット一般800円。)
日本でいう民芸運動にあたる「アーツ・アンド・クラフト運動」の先駆けとなり19世紀のイギリスでも傑出した芸術家、思想家、活動家の一人だったモリスの活動を紹介する展覧会で沖縄では初めて。その後のヨーロッパを席巻するアール・ヌーヴォーのはしりとも言われ、そのテキスタイルは現代で見ても斬新です。
そして、もう一つが、7月28日(木)~9月11日(日)まで県立博物館・美術館にて行われる「フランス19世紀絵画の流れ 印象派の誕生」展です。(休館日は毎週月曜日。チケット一般1200円。)
こちらも奇しくも、19世紀のヨーロッパ。フランス19世紀絵画の流れがわかり、歴史性や物語性を重んじたサロン絵画から、農民の姿や風景を主題としたパルビゾン派を経て、光あふれる情景を描くにいたった印象派までの流れを見ることが出来ます。ナビ派や、フォーヴィスムなど印象派以降に現れた絵画も紹介し、現代芸術へとつながる潮流を知ることも!!ドラクロワ、コロー、ミレー、クールペ、モネ、ルノワール、ゴッホ、ローランサンなど46作家、78点の作品で構成されるそうです。この時代の作品と言えばオルセー美術館で、東京などではオルセー美術館展なども開催されていましたが、沖縄で見ることが出来るなんて☆
1800年代から1900年代にかけての芸術は、絵画だけではなく、建造物、服飾、舞台幕、そしてバレエ・リュスに代表される舞台芸術、総合芸術へとつながっていきますが、宗教絵画などの特権階級のものから、一般生活へと浸透していく芸術の広がりを二つの展覧会から感じることが出来ます。産業革命などの経て、現代の問題(公害問題、格差社会、社会問題)が現れてくる19世紀~20世紀初頭の、アーツ・アンド・クラフト運動や、エコール・ド・パリの時代(印象派の時代と時を同じくします)。その少し後に、アール・デコの時代がきて、シャネルなどのデザイナーが誕生する、時代の変遷は、たくさんのインスピレーションをくれるアートの宝庫です☆