沖縄ウェディング プロデュース 「Love Baile(ラブバイレ)」

風水思想と沖縄

2011.06.13

人にとっての水の存在

 中国が起源とする風水思想では、天地間のあらゆるものは、「気」というエネルギーのようなものによって生み出されると考えられています。気を発する主山、気を運ぶ龍、気の集まる龍穴、気を守るうねった山並みの砂、気を蓄える水(河川や、湧水、もちろん海も)が一番いい土地を選んで、村落や墓、家の場所を決めたといいます。気が影響を及ぼす龍穴の地を「明堂」というそうです。

 つい先日、この内容を新聞記事でたまたま目にして私自身の中で納得したこと!!「私は今、気=エネルギーを蓄える時期なんだ」ということ。というのも、やけに水場に行きたくなるからです。森や城跡のような場所に行ってもなんだかしっくりこなくて、落ちつかない。でも湧水のある場所や、海に行くと自然と落ちついて、何もしなくても何時間もあっという間に過ぎてしまいます。暑いから、水場は冷たいし風も心地いいからというだけかもしれないけれど…。でも気持ちいいというのが何よりも私の中の核になる部分が欲しているものなのかなあ…なんて思います。

気は、水に蓄えられて…

 気は、水に蓄えられ、砂でさえぎられ、風で散る。北に主山、南に水があって四方を砂で守護された明堂は、理想的な土地といわれていますが、確かに気持ち良さそうな風景が目に浮かびます。そのような土地に限りなく近づけて発展したのが、琉球王国の「首里城」です。弁が嶽を北にある主山と見なし、(というのも、実際は東にある弁が嶽を北に見なすために尚巴志王は方位を時計回りに90度進め那覇の海を南と見なしたそうです。なんだか、むちゃくちゃな気もするのですが、それで発展したのだからきっと良かったのでしょうね。私も勉強不足でまだよくわからないことだらけなので、正しい理由がきちんとあったのだと思います。)首里城の正殿を龍穴、那覇の海を南に、周囲を砂で護られた(近くは雨乞いの丘、遠くは島尻の連山、中頭の連山、那覇の海を囲む慶良間列島まで、東西南北を砂に囲まれた)理想の明堂となりました。

命の源なかに気が蓄えられる瞬間に立ち会ったような…

 首里城の向きはこうして風水に基づいて、一番いい気で満ちるように、自然の恩恵を最大限取り込む形でつくられたといいます。

雲の形がまるで…

 雲の形がまるで、気を運ぶ龍のようです。そういえば、池上永一「テンペスト」(仲間由紀恵さん主演ドラマ原作)の中でも、主人公が生まれた夜に稲妻とともに龍が登場します。そして、首里城の正殿にも龍のモチーフは数多く見ることができます。

自然のなかで生きるということ

 苔にピントをあてると、水による生命の営みの優しさで成長している空気を感じます。水、川や海は、常に女神と同一視されます。女性の中にも生命を育ていつくしむ海があるのですから、当然なのかもしれません。

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