ケイト・ミドルトンさんという人は、ウェディングがファッションの最大級だということを広く世界にアピールした人だと思います。現代的感覚と、王室に嫁ぐにふさわしい品格と優雅さ、どこか親近感がわくのにやっぱり一般の人とは違うノーブルな雰囲気で、ウェディングに選んだドレスは、ご存じのとおり、シンプルさと深いVネックの流行の取り入れ方、そして何より私が納得したのが「長袖」だったということ。
1980年に20歳という言ってみれば若い花嫁=花嫁は若いにこしたことはないという感覚で、一般人とかけ離れた雰囲気を持った故ダイアナ元妃。
それに比べて29歳での、現代的な適齢期の花嫁であったケイトさん。そのいわゆる20代後半の一般的な女性として気になってしまう腕をはじめとする身体のラインを隠した長袖レースのウェディングドレスは、今の女性の支持を集めたんじゃないかなと思います。
ウェディングではあるけど、ファッションとして楽しむ。自分のカラーを最大限に発揮するために厭わないシンプルさ。そういうことは、大人になって自分を分かるようになった20代後半以上の女性でないと実感できない感覚じゃないかと思います。ウェディングだから…とか、これって今までないから…とかではなく、自分が一番美しく見える魅せ方を知っている、そして、その中でもウェディングとしての気品やウェディングにしかできない魅せ方をきちんと楽しむ。そういう柔軟な雰囲気をケイトさんからは感じました。
今年絶対爆発的ヒットになる!!と確信しているレース素材。
そして、ひざ丈やひざ下丈などのフェミニンで上品な丈のスカート。
総柄を上品に着こなす。など、ケイトさんから発信されるであろう今年の流行は尽きない気がします。きっと、今年のファッションアイコンは彼女なんだろうなと思います。10代20代でしかできない若さゆえのファッションと、30代だからこそできるファッションは違います。20代に似合わなかったものが30代になると不思議としっくりくる。それは、年齢を重ねることでしか出すことのできない、美の形。ケイトさんからは、そういった等身大の女性としての親近感と、ロイヤルファミリーの一員としてそん色ない圧倒的なオーラという羨望の両方を感じ、それが世界中から注目される理由なのかなと思います。