我が娘は、我が子ながら面白いほど劇的に泣きます。顔の色がどんどん赤黒くなり、まぶたを腫らして、手で私の胸を叩きながら、なんと表現していいのか分からぬ泣き声で泣き続けます。特に新生児の生まれて3週間くらいは、相当お腹がすいていたらしく(ごめんね赤ちゃん…)こんな風によく泣きました。お腹がすいているので、熟睡できなかったようで、相乗効果でよく土偶のような顔で泣いていた赤ちゃんも、1カ月を過ぎたくらいからだいぶ落ち着いてきて、よく笑うようになりました☆
顔の筋肉を動かすために笑っているような顔になるといいますが、無意識にやる顔があんなとろける笑顔だなんて、赤ちゃんは良く分かってるな~~と、家族をメロメロにする笑顔をふりまいています。
2カ月が過ぎるころになると、認識して笑うようになってきた赤ちゃん。なにかを一生懸命お話しするようにもなってきました。もともと生まれたばかりのころから良くおしゃべりする子だったのですが、それがさらに発達して、耳に気持ちの良いなんだかとても神聖な呪文のように…何と言っているのか分からないけれど、でもとても幸せなことを言っているような…。
毎日見ていると、毎日一緒のようで、でもある日突然びっくりするほど成長を実感することがあって。昨日出来なかった指を動かすしぐさが、今日出来るようになっていたり…それも右手の親指と人差し指だけだったり。面白いものです。
赤ちゃんを出産した病院は、ベビー室があって母子同室じゃないと言われていたところ。でも実際には、ほぼ母子同室で、夜は23時と夜中の2時、そして明け方の5時頃に母乳を上げるためにナースステーション隣のベビー室に通い、昼間は赤ちゃんを連れてお部屋で過ごす。ほとんど眠れず今思えばかなりきつかったとは思うのですが、あまりの赤ちゃんの可愛らしさ、愛おしさに眠るのも忘れてずっと赤ちゃんを見つめる日々。あまり母乳が出ないので満腹になって満足して眠るということがなかった我が娘。そのときに身につけたのが、私のお腹の上で抱っこの態勢のまま眠るということ…。
寝かしつけた後も、おろして一人にするとすぐに目をさましてぐずぐずしてしまうベイビー。よって、出産した今でも妊娠中のように我が子はお腹の上に常にいます。出産後もあと数キロがなかなか落ちない私の体重+赤ちゃんの重さで、出産前と変わらない重さを持ち続けている私…。2カ月を過ぎて今では5キロほどになった我が子を抱いて今日も眠ります。米俵を抱いて眠るなんて到底できないことなのに、赤ちゃんだと普通に出来てしまう。
一人で眠るというごく普通だったこともままならないママライフ!ママであるからこその苦労と幸せを身にしみて感じている今日この頃です。
出産前の臨月の時から、なぜか心配だったことが2つありました。その二つについて先輩ママさんによく聞いていました。そして、どのママさんも「大丈夫だよ、絶対わかるから!」と言ってくれていたのですが、結局わからなかったこと…。それが、陣痛の痛み…。
私はなぜか陣痛の痛みが分かる気がしなくて、それをずっと心配していたのですが、その予感はずばり当たって、出産予定になっても陣痛の気配はなく、促進剤を使用しようが、階段を5階まで何回も上り下りしても、全く駄目…。1週間遅れても陣痛を実感することが出来ず、結局帝王切開になりました(悲)
そしてもう一つの心配が、母乳が出るかということ。うちは、母がたくさん母乳が出たとのことで、「あんたも大丈夫よ」と言われていたのですが、どうも母乳が出る予感がしない…と思っていたら、案の定母乳も出なくて(悲)。でも出産した病院は母乳推進という考え方で、何が何でも母乳での育児を薦めてくれて。初めての出産、経験したことのない想像のつかないことだらけ。乳頭は赤ちゃんの口の圧に耐えられず、裂けてしまい血だらけ。しかもそれを赤ちゃんが飲んでしまい、赤ちゃんの口も血だらけ。そして胃の中にも入ってしまったようで、血を含んだ嘔吐をさせてしまったり…。
病院の先生に赤ちゃんが血を吐いたと言われた時には、目の前が真っ暗。赤ちゃんを苦しめてしまったとか、病気だったらどうしよう…とか悲しみや不安、色々な感情で涙が止まらず、今思い出しても涙が滲んできます。
どうにか母乳での育児を頑張ろうと思ったのですが、やっぱり母乳が足りなくて、その時は赤ちゃんも大泣きの大泣きで、お互いに苦しみました。「母乳で十分足りてますよ」という病院の言うことを鵜呑みにしていたのですが、母が言うには「絶対お腹がすいているんだよ。ミルクを足してあげなさい。」私と母、そして娘の3代にわたって、とてつもなくキツイ1週間でした。
「母乳じゃないと駄目なんだ」という先入観を無くして、「ミルクでも赤ちゃんが満足そうならそれで大丈夫」と気持ちを切り替えられるまでは、かなり苦しい1週間でしたが、今ではそれも大切な思い出になっています☆