これは、沖縄の国づくりの祖である「アマミキヨ」の国造りの軌跡を表しており、琉球王国の正史「中山世鑑(ちゅうざんせいかん)」(1650)にしるされています。アマミキヨという神様が女性なのか、男性なのかも諸論あり、両性ともいわれています。
また、アマミキヨにより国づくりのストーリーはいくつもあり、この琉球七獄のほかに、南城市玉城のヤハラズカサや、浜比嘉島などにも琉球開闢の伝説は伝わっています。
このように、狭い沖縄ではありますが、似たような伝説、神話が各地に残っています。口承で伝えられていく神話にはこのような特徴があり、各地で土地褒めの意味も込めて、このような似通った神話が生まれるのは、よくあることで、どこの地が正しく、どこは間違いということはないといいます。
ただ、正史である文献に記されている琉球七獄は、ある意味で証拠があるということで、崇められているのは間違いないようです。
一枚目の写真は、前回も出てきた琉球七獄の始まりの「安須森御獄(あすむいうたき)」
これは、3つの岩からなり、左をシヌクシ獄、真ん中をアフリ獄、右をシチャラ獄と呼び、3つの獄を総称して、「安須森御獄」といいます。
2枚目の写真は、南城市玉城の波打ち際にある「ヤハラヅカサ」で、これは、アマミキヨが「東方楽土」から渡ってきて、第一歩をしるした海中の岩礁で、この岩には、きちんと「ヤハラヅカサ」という文字が刻まれています。
写真の真ん中に映っているのがそうです。
干潮になると、もっときれいに見えます。
一口に沖縄と言っても、長く住んでいる人さえも知らない、たくさんの秘密があります。
ガイドブックに載っていない、沖縄の深部に触れる、それもリゾートウェディングの醍醐味であり、Love Baileの付加価値に出来たらと思います。