この丸いお腹…、時々なんとなく忘れていて、鏡に映った自分の姿を見てびくっとするときがあります。それほど進化していくこの10ヶ月。
この丸みはたいていの場合、拒絶され、「妊娠中におしゃれなんか楽しめなかった」という声もよく聞きます。
でも、この丸み、魅せ方によっては女性の持つ柔らかなフェロモンや、優しさ、ふくよかさを演出するこの時期にしかできないオシャレが出来ます。
まず、どうしてもお腹は大きく、ヒップも大きくなるので、例えむくんだ足首でも、なんとなく細く見えます。人は比較によって見るので、他の部分がなんとなく細く見える(あくまでお腹と較べて…という限定ではありますが)効果もあります。
また、妊娠中のファッションで気をつけたいのが、どういった素材の服を選ぶかということ。
今年流行りのTシャツ生地のようなマキシワンピは、リラックスしたいときや、カジュアルな時に最適です。でも、お腹周りにフィットするので、オフシャルな場では軽くなりすぎるかも…。お腹周りにフィットするので、その上からレイヤードするとはたまた可愛い印象になります。
少し張りのあるさらっと着れる素材は、同じワンピースでもオフシャルの場で着ていても存在感があります。
私が出来なかったファッションには、パンツスタイルがあります。妊婦用のお腹周りがゴムになったパンツなどがあることは知っているのですが、そういうパンツにTシャツなどを合わせると、あまりにもお腹が強調されるし、かといってチュニックを合わせるにも全体的にど~~んという雰囲気になって、大女に見えるし…という感じで、どうしてもおしゃれアイテムに組み込むことが出来ませんでした。
妊娠という初めての経験は、これからどういう事態が待ち受けているのか想像がつきません。周りの先輩ママたちや、雑誌を見てある程度の予想を立てることは出来るのですが、やはり人の経験と自分の身に実際に起こることは全然違います。
つわりがきつい人、腰痛に悩まされる人、貧血になる人、人それぞれの状況によって生活スタイルも変わりますし、オシャレまでとてもじゃないけど無理…というほど体調を崩してしまう場合もあります。
だからこそ、今元気に妊娠ライフを送れることに感謝しなければ!!と実感します。
もし1人しか子どもを生まないならこの10ヶ月だけ、2人でも20か月で2年にも満たない…、こんな短い時間しかお腹に赤ちゃんを宿すという経験は出来ない。そう思うと、尚更この丸みを帯びたぽちゃぽちゃの体が愛おしく、鏡に映る裸の自分を見ても、なんだか嬉しくなってきます。
夏ということもあり、ダイエット特集が組まれ、痩せていることがやっぱりもてはやされる時代ではありますが、妊娠中だからこそ健康を害さない程度に(最近の病院は体重管理に厳しくて、少しでも重くなると怒られてしまいます)この丸さを美しさに変えて楽しんでいきたいものです。