沖縄ウェディング プロデュース 「Love Baile(ラブバイレ)」

下重暁子「持たない暮らし」 ~美しいということは…

2012.07.11

今日からは夏空が広がるそうです。

昨日、一昨日と梅雨が逆戻りしてきたかのようなぐずついたお天気だった沖縄。今日も午前中は曇っていますが、午後からは晴れてくるとの予報。週末の海の日の連休は、お天気に恵まれそうです。

最近読んで、素敵な言葉だなと思ったエッセイ。下重暁子「持たない暮らし」の中で

「美しいということは客観性を持つということだ。自分を客観的に見て、緊張感をもつこと。~自分しか見えていないから、だらけきっている。緊張感はなく、ほかが見えない。」という言葉。

ある一定の年齢に達した人にとって、それは男女を問わず、美とは客観性を冷静に持つということ。ただ造詣がキレイであるとか、スタイルが良いとかでは計り知れない、その人の深みや精神性がおのずと出てくる。そういう意味で、ステキな言葉だなと思いました。そして、もうひとつ。

「いつも自分に戻ること。自分を振り返ることを忘れてはならない。いま自分の言っていること、していることを自分がしっかり把握しておかねばならない」

という言葉。自分の心を映す鏡をもち、自己責任のもとに人生を歩んでいくことが、大人としての美だと。私はそう受け取りました。

本の中には、「ん??私はそうは思わないけどな…」という部分もあれば、漠然と思っていたことを言い当て妙にさらっとまとめてくれて、「そうそう、私もそう思う!!」という場合、全く知らなかったことを教え、世界を広げてくれるものなど、たくさんの言葉にあふれています。

何を受け取り、何を手放すか、全てを「あの本の中でああ言っていたから…」と受け取ると自分軸が混乱することになります。自分にとって大切なものだと感じれば受け入れ、実践する、違うと思えば、それはそれ。それこそ、下重のいう「持たない暮らし」なのかもしれません。

文庫本で小さく持ち運びもしやすいサイズ。暑い夏の昼下がりにでも、興味のある方はぜひご一読ください。

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