沖縄ウェディング プロデュース 「Love Baile(ラブバイレ)」

過去の公演から 8 シルク・ドゥ・ソレイユ「ゼッド」

2010.11.19

「ゼッド」公演プログラム表紙より

 シルク・ドゥ・ソレイユ「ゼッド」は、日本で初めて作られた専用劇場による公演。10年間のロングランが予定され、ディズニーリゾートに併設した形となっています。その公演を初めて見に行ったのは、2009年3月。それから、幾度となく足を運んでいる大好きな公演です。

 同じ演目を何回も見に行って面白いの??とよく聞かれます。私も実際、シルク・ドゥ・ソレイユを見るまではそう思っていました。でも、最近気付いたことは、舞台と言うのは同じ演目で、同じ出演者であっても、毎回全然違うものだということ。

 ゼッドは特に、今まで日本で行われた「コルテオ」や「アレグリア」「キダム」とは違い、「ゼッド」専用のきちんとした劇場があります。特設テントではなく、「ゼット」を魅せるためだけに何億というお金を投じて作られた会場で見るシルク・ドゥ・ソレイユは今まで以上の迫力と、臨場感があります。

 銅と真鍮でできた複雑なアストラーべ(天体観測機)。想像上の宇宙に埋もれ、さまざまな声と影とが棲むその世界で、孤独な主人公Zed(ゼッド)は、成長と発見の旅に出る。天と地の狭間で宙吊りになっているこの謎に満ちた世界をさまよううちに、ゼッドは偉大なる女神ニュイやシャーマン、スフィンクス、サキュロスなど、奇想天外で躍動感に満ちた様々なキャラクターに遭遇する。人間の経験の真髄を謳い上げるこの叙情的な冒険物語の中で、以前は調和のなかった二つの世界が、ゼッドを通じて、再び一つになる。

ゼッドの世界観

 その世界観、表現、技術がすごいことはもちろん。でも私がこのゼッドの世界で、一番心打たれた大好きなシーンは、ストーリーテナー的役割のピエロ二人による掛け合いのシーン。今回のゼッドでは、言葉というのを持ちいません。ピエロ二人の発する音も、どこかの国の言葉のように聞こえますが、実はどこの言葉でもない「音」なんだとか。その中で、一人のピエロが世にも面白い本を手に入れます。文字通り手に入れます。なぜなら、それは両手を合わせて、それを開くことで本に見立て、それを開くと一人のピエロが爆笑します。すると、もう一人のピエロはその本がほしくて本を持っているピエロに自分にもちょうだいと、ねだるのでしが、どんなに両手をあわせて、それを開いても笑っているピエロのようにそこから何かを見つけることが最初は出来ません。でも、徐々に、もう一人のピエロにも分かってきて、最後には二人の手を合わせて本を作りそれを広げて、大爆笑しながら舞台そでに消えるというシーンです。

 このシーンを見たとき、私は、「幸せは常に自分のそばに、手の中にあるんだ。でも人は、そばにあればある程、そのことに気付かずに、遠くの人の所ばかりを見て、手の中の本当の幸せに気付けていない。それに気付けたとき、人生は本当に素晴らしいものになる。」

ということを感じました。

 人生観まで感じることのできた「ゼッド」は、多くの人に見てほしい、大好きな舞台です。

お電話はこちら:090-1941-8853

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