沖縄ウェディング プロデュース 「Love Baile(ラブバイレ)」

村上春樹「日出る国の工場」

2012.11.08

夕暮れの燃えるような海…

日が落ちるのもすっかり早くなって18時を過ぎると辺りは真っ暗…。センチメンタルでメランコリックな気持ちになる晩秋の沖縄。とは言っても今の私はそんな豊かな情感を感じている間もなく、赤ちゃんとの生活にパタパタ。そんな毎日ではありますが、出産前は「出産後はもう本を読むこともできなくなる…」とばかりに本を読み漁りましたが、人間やりたいことは結構出来てしまうようで。我が子は抱っこでしか長時間眠らないので、この子が眠っている間は良質な読書の時間となっています。

そんな私が最近読んだのは、村上春樹「日出る国の工場」や、「村上春樹の1Q84を読み解く」や、白洲正子「美しくなるにつれて若くなる」といったもの。小説は途中で分断されると読みにくくなるので、エッセイを読むことが多くなりました。

村上春樹「日出る国の工場」は村上春樹自身が日本全国の色んな工場に行って取材をしてきてそれを村上節で探訪記事にしたもの。人体模型の工場に行ったりと色んな所に行くのですが、その中で「工場としての結婚式場」というものがあります。

〈~もしあなたが結婚式場~(中略)~から何組かの新婚夫婦が順次送り出されていくプロセスをこと細かに眺める機会をお持ちになったとすれば、それを「工場」というカテゴリーの中に収めることにおそらく反対なさらないのではないかと思う。正直な話、それは工場以外の何ものでもないのだ。)

というところから工場としてみる結婚式場での津々浦々を村上春樹の妄想を交えながら展開していく内容。内容があるわけではないし、時としてくだらないともとれる内容ではありますが、それでもそんな角度からの見方もあるなとくすっと笑ってしまう、肩ひじ張らずにサラサラっと読めてしまう、秋の夜長にお薦めな一冊です!!

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