沖縄ウェディング プロデュース 「Love Baile(ラブバイレ)」

七夕にちなんだ琉歌

2011.07.09

最近星をあまり見ていない気が。

 7月7日のブログにて、意味だけを紹介した琉歌ですが、やっと探すことが出来たので☆

ひととしに一夜天の川渡る星のごと契て語らひぼしやの(フィトゥ トゥシニ チュユル アマヌカワ ワタル フシヌグトゥ チジティ カタレ ブシャヌ)

 意味はこちら→ 一年にただ一度だけ天の川を渡って会う彦星と織姫のように、われわれも一年に一度だけでもいいから、相契って語り合いたいものである。非常にロマンティックな物語で、7月7日には本当に二人のお星様が会うものと思って、昔の娘たちは空を仰いで、その日雨が降らないように祈った。もし雨が降れば天の川が氾濫して、二人は会うことが出来ないと同情したものである。しかし地上の恋人たちが、天上の恋人たちのように、一年に一回会って、果たして満足するかどうか、甚だ怪しいものである。

 この琉歌の最後の「語らひぼしやの(カタレ ブシャヌ)」という響きがとても好きです。~したいなあとか、~してほしいなあみたいな、好きな人に甘える感じがあって、情感がこもっていて、この音の響きは、訳しにくくて、なんか語呂が好きというか、自然に入ってくるものがあります。

月は良く見るけれど…

 星をキーワードにした琉歌を見ていてふと思ったのが、最近星を見ていないな~ということ。昼間は案外晴れている日が多いのですが、夜は曇ることが多いのか、はたまた夜は最近あんまりお出かけしないので見ないだけで、実は夜空も綺麗なのか分かりませんが、無性に星が見たくなりました☆☆☆

お電話はこちら:090-1941-8853

今日は7月7日 七夕です☆

2011.07.07

月をモチーフにした琉歌はたくさんあります。

 今日も日差しの強い暑い一日です。でも、夕方から雨になるとの予報。なぜか7月7日の七夕の日は天気が悪い日が多い気がします。おり姫と彦星が二人っきりで誰にもじゃまされずに会いたいからでしょうか。

 沖縄の琉歌には、この七夕を題材にした歌もあります。琉歌全集で探しているのですが、3000首も載っているので、前に聴いた歌を探すことが出来ないので、意味だけを☆

「七夕の日に織姫と彦星が年に一度逢瀬をかわすように、私とあなたも年に一度でいいから会いたいものだわ」のような歌詞だったと思います。その歌詞の注釈の続きが面白くて、「本当に、現実の恋人たちが七夕の年に一度だけ織姫と彦星のように会うだけで満足できるだろうか。はなはだ疑問である。」となんだかクスッと笑いたくなるような辛口のコメントがあります。

この日は旧暦の3日、本当の三日月です。

 この琉歌全集は、注釈が面白くて、それをよんでいるだけでも楽しくなります。その一つを紹介☆

「舟に棹さして月に歌うたて遊で面白さ那覇の港」(フニニ サヲゥサシティ ツィチニ ウタウタティ アスィディ ウムシルサ ナファヌ ミナトゥ)

この歌の注釈がこちら。→舟に棹をさし、月を眺めながら歌をうたって遊んで面白いのは那覇の港である。那覇の港といっても実は港内の奥武山公園周辺の漫湖で舟遊びをするときのおもしろさをうたったものである。特に中秋の名月のころの舟遊びは天下一品、他にその比を見ない楽しみであろうと思われる。ところがその楽しかった漫湖が、戦後アメリカ軍によって片方は埋め立てられて、奥武山を一周することが出来なくなったというから舟遊びの面白さも半減されたに違いない。どういうわけでそんな埋め立てをしたのか、アメリカ人に風流心はないのか。

とこうなっています。まるでノムさんのぼやきのようなこの注釈の少し皮肉めいたユーモアが分厚い学術書にもかかわらず、かなり読みやすい琉歌の辞典です。

織姫と彦星のようにすべてのカップルが幸せでありますように。

 月に関連する琉歌には、恋の歌がとても多く、その風流な想像性が、とってもロマンティック!!現代では絶対出来ない、この恋歌の掛け合いを、昔の人々はごく当たり前の感情表現として行っていたと聞くと、なんだかうらやましくなります。

お電話はこちら:090-1941-8853

龍の守護する城 首里城

2011.06.15

立ち上る雲

 前回のブログの雲が龍のように見える、についての補足を。首里城の上に龍のような雲が見えるというのは、なにも私が感想として思っただけではなく、実際そのように言われているようです。文献などにそういった言葉が出てくるのかはまだ調べきれていませんが、民間信仰のような形で、多くの人の口にのぼる言葉のようです。

首里城正殿にあらわれた龍雲

 首里城の守護神は、「龍」だと言われ、国王は「龍」、王妃は「鳳凰」に例えられます。そういったことを知らないものが見ても、龍に思わせる首里城の龍雲。

琉球の人はどのような気持ちでこの雲を見たのだろう

 池上永一「テンペスト」の冒頭にも。

 「珊瑚礁の王国に龍の眠る巣がある。龍が地上で寝ているときは繁栄をもたらすが、目覚めて天を駆ければ地上は荒れ狂うという。龍という生き物は寝ているとき以外は常に交尾ばかりしているそうだ。龍が地上で交われば木々をなぎ倒し、海は高波で荒れ、空は咆哮で轟き、大地は昼夜揺れ続けるという。荒れ果てた国土にはついに草木ひとつ生えない荒野が広がるのだそうだ。民は龍を敬い、崇め、そして恐れるあまり、龍を統べる者を王とした。以来、龍の巣は王の住居となり、首里城と呼ばれた。~」と出てきます。もちろん小説なのでフィクションですし、池上ワールドにおける龍の存在ではありますが、首里城と龍とが密接な関係にあるということが今話題の人気小説からもうかがえます。

お電話はこちら:090-1941-8853