普段パンツスタイルや、レギンススタイルが主流の女性は本当に多いもの。そんな歩きやすいスタイルから、いきなり何より歩きにくいドレススタイルになるとどこか慌ててしまうもの。
特に、新郎新婦の入場の際は、すべてのゲストの方の視線を一身に集めますので、ここは何が何でも優雅でエレガントな立ち振る舞いで、会場中を虜にしたいものです。
そんなときは、まずは立ち方から。直立不動の「気をつけ」の姿勢ではなく、どちらかの足に重心をかけ、ひざ下が一本に見えるいわゆる「モデル立ち」をするとドレスの中で足が見えなくても、印象が格段に美しくなります。その姿勢の中、慌てず、ゆっくりと、一本の線の上を歩くようにすると、脚と脚の間に空間が出来にくいのでパニエが絡まることが少なく、歩きやすくなります。足先でパニエを前に軽く押し出すように…言葉でいうと簡単ですが、これがなかなか難しいもの。パニエを大げさに蹴り上げてしまっては、エレガントさがなくなってしまうので、ここは、とにかくゆっくりと。
美しく振舞うのに重要なことは、慌てないこと。初めての経験で、しかもやり直しがきかないからこそ、この経験も楽しんでいただきたいものです。