この城は、尚巴志の北山攻略後、論功行賞として、護佐丸に与えられます。
築城の名手として名高い護佐丸の手によって1422年に築かれ、城壁の上から眺める石積みの曲線美はグスク随一。世界遺産にも指定されています。
この城、城壁の曲線美で有名ですが、ここに面白い話があります。
実は、この座喜味城は、もともとは戦いのための城ではなく、拝所のような場所で、女性の神様が治めていると言います。逆に、勝連城は、男性の神様が治めているとか。
この座喜味城、駐車場から城の城壁まで距離的にはそこまで長くないにもかかわらず、上り坂という立地的なことは抜きにしても、特に女性が上っている場合、距離以上の圧迫感で、息苦しくなるのだとか。
それも、女性の神様が、「この女は何者か」と見定めようとしているからだとか。
そこで、女神に許しを受けると、女神にとって害ではないと分かると、城内には行ったときに一気に、気分が晴れやかになり、気持ちの良い風を感じることが出来ると言います。
確かに、上り坂は苦しかった。それが、神様のせいなのかは分かりませんが、でも、人間の力を超えた自然の場では、そういうことがあってもいいのかなと思いました。
その方曰く、ここは竜神が治めているとか。でも、竜神は男性の象徴で、女性のは鳳凰だったような…。とも…。
軽い都市伝説のようなものかもしれませんが、でも、自然と歴史が息づいていることこそが、沖縄の魅力だと思います。