前回のブログでは、沖縄の夏を、沖縄芝居の怪談話で!と書きましたが、今回は私が体験したちょっと怖いというか、不思議な話を。舞台はこの下の写真の島。
ここは、とても力の強いパワースポットと言われている場所で、私達はそこの島の表側で(裏側はこの場所を歩いて奥まで行きます)遊んでいました。そこは、何時も行く場所で、美しい海に魚が沢山いて、娘も大好きな場所。私達が遊んでいるときに、主人はお散歩と言って、島を周ってきました。30分後くらいに帰ってきて、「御獄(うたき)があったよ」と言うので、娘も連れて、お参りすることに。
すると…。今まで遠くにしかいなかったカラスが近寄ってきては、先頭を歩く主人の頭の上まで鳴きながら飛んできます。でも、主人の頭上に強い風でも吹いているかように、主人の頭の上まで来てもそこから先には行けないかのように風に流されます。それを何度も何度も繰り返すカラス。しかも、カラスは一羽ではなく、こちらを窺うように何羽も見受けられます。
これより先には行くなってことね。私達はそう判断し、そこで道を引き返しました。すると今度は娘が、「行きたい!行きたい!」と大泣きします。カラスはその様子をじっと見ています。(ように見えます)「ここには行っちゃだめって神様が言ってるから、あっちで遊ぼうね」と言っても聞きません。娘には何が見えているのか、なんで行きたいと言うのか。理由は今となっても分かりません。
でも、そこから先には進むことが出来ませんでした。泣く娘をなだめて、引き返し、振り返るととそこにはあんなにたくさんいたカラスは一羽もいなくなっていました。
空には、龍雲。神の島にこれ以上長居してはいけないというメッセージだったのか、ではなぜ娘はあんなに行きたがったのか…。思い出してもぞわぞわっとする夏の少し不思議な話です。