琉球八社とは、波上宮、末吉宮、識名宮、沖宮、天久宮、八幡宮、普天間宮、そして金武観音寺を指します。従来は、金武観音寺には役棒がなかったためか、金武観音寺を外して琉球七社と呼ばれていたようですが、いつのころからか金武観音寺も含めて琉球八社と称するようになったといいます。
その首位として琉球王朝時代に、他の七社を管理していた「波上宮」。察度王(さっとおう)の庶子と伝えられる崎山里主(さちやまさとぬし)は崖の上に霊石(陽石)を安置して宮を建て、権現を祀ったそうです。波上宮の下方には洞穴があり、宮には戦前まで陽石が置かれていたといいます。洞穴を女陰とみる説や、穴を通して海へ通ずるニライカナイ信仰とみる説などがあるようです。
祭神は「イザナミ」(開闢の女神)、「速玉男(ハヤタマノオ)」(約束を固める神)、「事解男(コトサカノオ)」(解決の神)の三神で、これらの神は仏の化身として、阿弥陀・薬師・観音の三仏像も祀られています。権現とは、仏が神になって権りに現れることを指します。その昔は、波上権現とも呼ばれ、宮を守るための寺(護国寺)が併設されました。
波上は端城(ハナグスク)ともよばれ、端にある聖地として権現社以前から民間信仰の霊場でもあったようで、土地の力の非常に高い場所といえます。
そんな琉球古来の聖地である古式所縁のある場所での挙式は、地の力や、土地の神も祝福してくれているような神聖で厳かな雰囲気☆和装での挙式はもちろんのこと、琉球王国とのいわれから「琉装」での挙式もお薦めしたいところです☆