世界各地の芸能や伝統工芸技術などから代表的な「無形文化遺産」を選定するユネスコの政府間会議が、11月15日、ケニアのナイロビで始まった。16日には沖縄の組踊などの登録審査が行われる予定で、今回の審査で登録が決まる見込みです。
そして、つい先ほど、沖縄の伝統芸能である「組踊」がユネスコ「世界遺産」に決定しました!!ニュースになるのは、きっと明日になると思いますが、先ほど、新聞社の記者の方から電話がありました。
ユネスコの無形文化遺産には、これまでに、日本を含む77カ国から「能楽」、「歌舞伎」、「人形浄瑠璃」など66件が登録され、琉球王国の芸能が、そこに肩を並べることになります。
世界遺産に登録され、これからますます注目を集めるであろう、「組踊」の今後を支えるのが、国立劇場おきなわ組踊研修修了者で構成されている「子の会(しーのかい)。国立劇場おきなわ組踊研修とは、「組踊」の保存継承を図るとともに将来にわたり興行的かつ定期的な組踊の公演を行いうる、質の高い優れた若手の立方、地方を確保すること、および、演者の技芸向上を図ることを目的に実践的なカリキュラムを3年間、月曜~木曜まで、平日のほぼ毎日、3時間の研修が行われます。人間国宝をはじめとする各分野の第一人者が講師として直接指導を行います。
次世代に引き継がれる地盤が少しずつ整いつつある琉球芸能。ユネスコの登録は、その大きな一歩になるとともに、「能楽」「歌舞伎」「人形浄瑠璃」などと肩を並べる大きな責任が伴ってくることと思います。さらなる「進化」と「深化」が必要になってくるのかもしれません。