私は、薫りに敏感です。鼻炎なので、鼻はあまり良くないのですが、でも、香水やアロマなどは、体調が良くないと長時間の匂いに酔ってしまいます。
なので、精神的なことやストレスをアロマによって癒すことが出来ません。香水も、よっぽど体調が良くないと香水の匂いで頭が痛くなってしまいます。
なので、大好きなココ・シャネルの残した言葉で、「香水をつけないような女は女じゃない」と言った内容のことを読んだときは悲しかったです。ということは、置いておいて…今日の話は。
アロマについて。
一時期は出来なくなっていたアロマを、最近はまたお部屋に炊けるようになりました。
でも、昔好きだった香りと全く違っています。
最近のお気に入りは、フランキンセンスという樹液から抽出したアロマで、樹液からなのでウッディーな深い森の匂いに、レモンに似たフレッシュさが漂う神秘的な香り。
この香りは、心を浄化し、自らを省みる手助けをし、瞑想したいときに効果的なんだとか。
効用を知ったとき、びっくりしました。今まさに、そういう気分だったからです。
学生時代などは、この系の匂いの良さが全く分からず、その時に好きだったのは、バニラやイランイランのような、甘く刺激的でエキゾチックな匂いでした。
お金がない貧乏学生だった私は、どうしてもクリスチャン・ディオールの「ヒプノティック・ポワゾン」というバニラの匂いの香水がほしくて、でも買えないので、なんと、バニラエッセンスを持ち歩いて、クンクンと匂いをしては、喜んでいたのを思い出します。
でも、今では、バニラやイランイランは…。という感じ。
この匂いは、心をうきうきさせたり、恋愛の高揚感を助けてくれる香りのような気がします。
ラベンダーの匂いも、体が受け付けるときと、受け付けない時があって、ダメなときは匂いをするだけで、気分が悪くなります。ラベンダーは、落ち込んだ時やイライラした時に効果的で、リラックスさせて、眠りへと導くようです。
ローズの薫りも人気です。一時期は嫌いだったのですが、最近、いただきものの、オイルとヘアコロンをつけていると少し高級な気分になれて、好きな薫りです。
写真は、左から、ローズのオイル(いただきもので、しかもフランス語なのでそれ以上のことが分かりません)、中央はフランキンセンスのオイル(アフタヌーンティー)、右はイランイラン・オレンジ・パテュリのオイル(ジュリーク)です。最近は、フランキスセンスのオイルを使っています。
それにしても、薫りと匂いってどう違うんですかね。源氏物語の中でも、薫の君と匂の宮という二人が宇治十帖の巻から出てきます。どちらがより良い香りがするんですかね。
うっすら記憶にある源氏物語の中でも、この二人の醸し出す香りについての説明の箇所がありましたが、どう違ったのか覚えていません。
五感の中で、鼻からの臭覚は一番、原始的で太古から変わらない、本能的な感覚を呼び起こす刺激と言われています。