初夏に咲く美しい花々。黄色と素朴さが美しいビオウヤナギ。
その美しさがどこに在るかでも違ってきます。森の中で、美しく映えるもの。フラワーショップのような場所で購入する花かごの中で可憐に繊細にみえる花の存在感。どの場所にいるのが一番映えるのか…それは、花だけではなく女性も同じこと。
人はよく、人と比べて自分を卑下してしまいがちだけど、それはその相手が自分の輝く場所を知っていて、もしかしたら自分は他の場所でこそ輝ける存在なのに、そのことに自分だけが気づいていないのかもしれない…。
ウェディングという時間が、そんな自分自身の「美しさの在る場所」に気づく時間になれば…。自分のコンプレックスが、逆に個性だと前向きにとらえることが出来る、そんな時間を提供したい。
ハスの花も、水の上で瑞々しく咲き誇るほうが、家の中で鑑賞するよりも断然美しい。また、なぜか良い香りのする花弁の多い優美で艶やかな花は、散ってしまうのもあっという間。茶花によく使われるような、素朴で少し大人しめで、あまり香りのしない花は、散るのもゆっくりで、長く楽しむことが出来ます。
在るべき場所に在るものは存在だけで美しいもの。中にはキレイだからとその土地にあって存在感を発揮している植物を持ち帰ってしまう人もいるとか…。「美しさの在る場所」を感じることの出来る情感の豊かな女性でありたいものだと、そういう話を聞くときに思います。