昨日から始まっているセンター試験ですが、全国的にかなり冷え込んだ荒れたお天気になってますね。沖縄も昨日の天気予報では昨日は暖かい予定でしたが、昼過ぎからの雨で一気に冷え込み、今日は寒い一日になっています。急に雨が降ったり、風が強かったり、外に出かけるのが億劫になるような冬の天気が続いています。上の写真は、昨日久しぶりに行った、恩納村、万座毛。冬に行くことはほとんどないのでこんなに風が強いと思わなくて、沖縄じゃないような荒れた波でした。でも天気が悪い割には、海の色はとてもきれいで、時折見せる太陽が現れるとさらに海が輝きました。とはいっても、その後はどんどん天気が悪くなり、どんよりした雲に厚く覆われて、海の色もだんだんくすんだグレーになっていきました。
そんな寒い冬ですが、すてきな舞台の情報をお知らせ☆
わがラブバイレとも契約している、沖縄を代表する若手実演家集団が所属する組踊集団「子(しー)の会」が出演する組踊「手水の縁」。世界遺産に登録されここ最近、世間の注目を集めつつある組踊ですが、一般には見ては見たいけれど、よく分からないにどの舞台を見たらいいのが分からないというのが本心だと思います。伝統芸能は、やっぱりテンポもゆっくりだし、派手な何かがあるわけではないので、最初に見たのが??な舞台ではきっと二度と見ないと思います。そういう意味では一番最初にどの舞台を見るかは好きになるか、嫌いになるかのとても重要なポイントだと思います。
この子(しー)の会は、国立劇場おきなわにて3年間の組踊の実技・講義を学んで修了した、組踊のスペシャリストによる実演集団です。20代~30代の若手メンバーですので、華がありますし、見ていて何より、目にも耳にも美しい☆今回の演目「手水の縁」(てぃみじのえん)は、組踊では珍しい恋愛物語で、内容もドラマティック。組踊はもともと琉球王国時代には男性によって上演されており、今回も出演者はすべて男性。これは、宝塚の逆だと考えればいいかもしれません。内容は、川で髪を洗っている女性に一目ぼれした男性が、女性に「手水を飲ませてくれ」と迫るところから始まります。この「手水を飲ませて」ですが、ひしゃくとかを使わずに、女性の手で組んだ水を女性の手から直に飲ませてほしいという意味。現代で言われても、見ず知らずの男性にそんなことできないのに、琉球王国時代にはもちろんあり得ないお願いで、女性は断ります。でも男性が、それでもあの手この手で迫って、手水を飲ませてもらいます。これが縁で二人は恋に落ち、もう一度会うことを約束して別れます。そして密会の場所は、彼女の家…。そりゃあ、もちろんばれてしまって、嫁入り前の娘に浮き名がたつことを許せない父親の命令によって、処刑されることになります。処刑の浜辺で今まさに父親の家臣であり彼女を幼少からお世話してきた家来に処刑されるというときに、男性が現れて、彼女への深い愛情を伝え、それが胸に届いた家来たちは二人を逃がしてハッピーエンドになる!!というディズニーアニメのようなお話です。
主人公の男性(山戸という役名です)に佐辺良和さん、女性(玉津という役名です)に金城真次さん。この美しい二人の山戸と玉津を見れるだけでも至極です!!「手水の縁」は上演回数もそこまで多い作品でもないので、(特に納得のいく配役では☆これは重要です)この機会にぜひ足をお運びくださいね!!
2月11日(金)公休日です☆午後7時開演(6時半開場)、国立劇場おきなわ小劇場にて。チケット前売り2000円(当日2500円)。会場が小さく250席しかありませんので、お早めのチケット確保がいいです!!プレイガイドは国立劇場おきなわチケットカウンター(098‐871-3350)。もし県外の方や、買いに行くにはちょっと…という方は、ラブバイレ(098-988-9142)までお問い合わせください☆